職歴1年、第二新卒女の転職活動記

大卒後、わずか1年で退職。資格なし、英語スキルなし、無謀すぎる転職活動が幕を開ける。

前職の仕事自体は好きだった

前職の仕事は、正直好きな仕事でした。

あまりの忙しさにトイレに行けないこともあったし、電話口でクレームを貰うことも理不尽に怒られることもあったし、責任も重かった。

覚えることが多すぎて、目の前が真っ白になって冷や汗が吹き出してきたこともあった。

取引先のおじさんに、女だからと舐められることも。

汗を垂らしながらオフィスを駆けずり回る日もありました。

それでも、やりがいもあって楽しい仕事でした。

朝起きて、仕事自体が嫌だなぁと思うことはあまりありませんでした。

逆に学生時代の真冬のコンビニバイトの方が辛かったです。

誰もレジの処理について教えてくれないし、お客さんは増えていくし、1人でお店を回さなくてはいけないし、缶コーヒーの大量購入で手は低温火傷するし…。


前職は、人間関係も悪くなかった。

コミュ障で根暗で下戸でどうしようもない陰キャラな私を、先輩たちはご飯に誘ってくれていた。

意地悪をしてくるような人は、1人もいなかった。


辞めた理由は、誰にもどうしようもないことでした。

人に言っても面接で言っても信じてもらえないような出来事でした。

私自身も、去年の出来事は全部夢だったのかなと思う日もあります。

中小零細の法令遵守意識〜頑張ってる会社もある〜

かっこいいタイトルですね。


私が最初に就職したのは、小さな同族オーナー企業でした。

よく世間でやめとけって言われるやつです。

バカ学生だったので、どうしてやめておいた方が良かったのか分からなかった。

誓約書を書いてもらう時、父親や祖父には、あまりお勧めしないけど…と諌められました。

まさに、その通りでした。

やめといた方が良かった。

社会人生活の長いおじさんの言うことには、耳を傾けてみるべきだったのです。

そこには法律を守ろうという意識なんか、微塵もありませんでした。



だから、もう似たような形態の会社には入らない、と決めて転職活動しました。

しかし、似たような企業規模、事業内容で条件のいい会社を発見。

どんな会社か見てみたくて応募して、面接してもらいました。


社長直々の面接です。

前職と違って、活き活きとした話し方をする若く快活な社長さんです。


社長は正直でした。

賃金のこと、残業のこと。

それについての考え方。

良いことばかりでなく、ありのままの労働条件をお話してもらいました。


またその会社には、小さいながらきちんと育休・産休制度があり、社員を送り出し、そして再び迎える気持ちがあるようでした。

そして、社員もその気持ちに応えようとしているようでした。


前職からは、全くもって考えられないことでした。

神なの?????と思いました。


こんな正直な、社員を想う会社があるんだ、と知って衝撃でした。


色々なタイミングが重なり、そこで働く事は出来ませんでしたが、そういう会社が世の中に存在すると知っただけで気持ちが明るくなりました。


父は、会社選びは規模じゃない、と言っていました。

確かに。

規模では何も測れないと分かりました。

会社は冷たくて酷い所だと思っていたけれど。

人として大切にしてくれる会社は確かに存在するのです。

退職、転職活動、辛かったこと

ネガティブな内容になりますが、退職転職活動して辛かったことを挙げてみます。

何かのご参考になれば。


退職、転職活動して辛かったこと

・住民税

年金は条件を満たして申請すれば、減免してもらうことは難しくありません。

国保は、世帯の収入が少なかったため思ったよりは負担になる金額ではありませんでした。

でも、私の住んでいる自治体では、住民税は交渉しても減りませんでした。退職してから転職活動する方は、必ず考慮に入れてください。

・色んな呵責

本当に辞めて良かったのか?3年は居た方が良かったのか?履歴書が汚れてしまった…などの負の感情。あとは同期や先輩が突然クビになった時の辛さや無力感を思い出したり。

毎晩うなされました。

・ジリ貧

ネット回線は引けませんでした。正直不便でした。1口の小さなコンロで、お昼はお粥、夜はキャベツもやし炒めが定番コースです。

カップ麺生活も考えましたが、

1個80円とすると、キャベツもやし炒めなら40円で食べれるのでこっちの方がよっぽど経済的です。

肉は値引きのやつを小さく切って冷凍して、面接で疲れた日にご褒美として少しずつ使いました。

・けっこうキツいことも言われる

新卒にはある程度優しく対応しても、第二新卒=社会人という扱いで、あれこれ厳しいことや理不尽なことも言われました。馬鹿にされることも多々。

私は途中から開き直りました。

・落ちた時の焦燥感

もう駄目だ、このまま貯金が尽きてどうしようもなくなるのか、そしたらフリーターになろう、でもバイトも受かるか分からない…と、精神がマッハになる。


辛いことの方が長くなってしまいました。

退職して、転活して良かったこと

退職したことで、順調な人生のレールから一旦外れたニラ。

でも、転職活動で得たものはとても多かったです。

まずは良かったことから挙げていきます。


退職して良かったこと

・貧乏になったけど、空が灰色じゃなくなった

・イライラしたり暴れることがなくなった

・夜は早く眠れる

・変な汗がどっと出たり、目の前がチカチカすることがなくなった

・急に暑くなったり寒くなったりすることがなくなった

アトピーが良くなった


転職活動して良かったこと

・新卒採用をする企業はほんの一部で、色んな規模の色んな会社があるとわかった

・ネットで言われてる転職に関する説は当たらずとも遠からずだということ

・前の会社の良いところ、悪いところが鮮明になった

・たまにアツい面接をしてもらえて楽しい

・結局実力より運だと悟る

・前よりもホワイトな条件で雇ってもらえることになった


いいことばかり書きましたが、次回は良くなかったこと、辛かったことを書きます。

転職活動の終わり

2社内定を頂いた後、またもう2社から内定を頂きました。


転職活動を始めた頃は、書類も通らず

面接に漕ぎ着けたと思えば散々な言われようで、出口の見えない真っ暗なトンネルにいるような気分でした。

もう一生働けない、何で、どうして、どうすればいい?お金もどんどん無くなっていくし、誰も助けてくれない

と泣いていました。

退職した時は、転職できなければ非正規雇用でもいいや、なんて軽く考えていましたが、契約社員の選考は全て落ちました。

派遣、契約は即戦力を求めていると言いますから、1年の職歴では全く相手にされませんでした。


若いうちは正社員になるべき、というより、逆に他の雇用形態で受かりづらいのだという実感を持ちました。


それと、第二新卒はまだまだ学歴を見られるということも分かりました。

これまでの職歴と学歴は5:5くらいで見られているんじゃないかなと、体感では思いました。

新卒採用を出来ない企業が、ポテンシャルに期待して

うぶ毛の生えた新卒として採用をしてくれるという印象です。


最後に内定を頂いた会社に決めて、私の転職活動は終了させたいと思います。


応募総数23社

書類通過7社

内定5社

こう見ると、書類でかなり落ちました。

職歴1年、でばっさり落とすところもあるのかもしれません。

経歴が少なくても、年休や福利厚生を我慢する必要はない!

知恵袋とか、教えてGooみたいなサイトを見てると、

1年で辞めたら根性ないみたいに思われるとか

既婚は再就職が難しいとか

職種を選んでる場合じゃないとか

そういうことが書いてあると思います。


それは勿論はずれてはいません。

でも、それでも受け入れてくれて、ある程度ブラックでない所は必ずあります。


あと、面接では前職の悪口を言ってはいけないとかいう決まりもありますね。

ハロワの人にも言われました。

でも。

ニラは、悪口というより、聞かれた時にはありのままの労働条件を伝えました。

早朝出勤、長時間労働。その他もろもろ。

(もちろん、言えないようなやばいことは言ってません。)

それで落ちることもありましたし、根性があると思われたこともあります。


努力して出勤したことは事実ですから、そういう面もアピールに入れるのも悪くないと個人的には思います。


1年で辞めて、もう一生正規の仕事には就けないのでは、と夜な夜な泣いていたこともあります。

転職する度、条件が下がると先輩にも聞いていましたしね。

大学生に戻ってやり直したいと思いました。

何であんな会社に入ったんだろう、何で、何で…と自分を責めました。


でも、

ブラックに入った人はみんなブラックに入ろうと思って入ったんじゃないです。

騙されて、嘘をつかれて入ったんです。

だから、全く悪くないんです。

ただ、不運だっただけ。

能力がないからブラックに入ってしまった、というのは間違いです。

それを分かってくれる会社、面接官も、必ずいます。


不運にもブラックに入ってしまったなら、次は幸運でマシな所に入れる筈です。


その為のアピールとして、1年の経歴は決して短くありません。

第二新卒の就活って、結局どうしたらいいんだよ

私の就活は、前記事の2社のどちらかに決めて終了しようと思っています。


ここで、初めて転職活動をする人へ

第二新卒』としての就活の雑感を記しておきたいと思います。


《使った求人媒体》

ハローワークの求人票

→玉石混淆。やばいやつをやばいと見抜く力が必要。やばい面接を受けることで、精神力が鍛えられる。

ブラックの中にマシな求人が隠れている。

第二新卒というより、経験者として応募した。

ハロワの人に顔を覚えられる。

*転職サイト

→常連ブラックばかりが目に付いて、見るのが面倒になり結局使わなくなった。

第二新卒に特化した転職サイトもあったが、何となく心惹かれなかった。

スマホなので究極に見づらかった。


《経歴》

大卒後、正社員として1年間勤務したのちに自己都合退職。

1ヶ月間は完全ニート生活を満喫、その後就活を開始。


《応募数》

書類応募…20社ぐらい

書類選考通過…7社

1次面接通過…4社

内定…3社


《新卒就活との違い》

*新卒募集は一定数の学生を一定期間までに揃えるための選考。

SPIとかグループディスカッションとか、そういうクソ面倒くさいやつでふるいにかけまくる。

会社説明会から内定に至るまで、最低4回くらい会社に足を運ぶ必要がある。

新卒しか採らない優良企業もある。

中途採用は、基本的には欠員補充なので募集は1人のことも多い。

一部の大企業を除き、会社説明会とか集団面接はないので個人的には精神的に楽だった。

書類選考通過→面接2回→内定

のパターンが多い。

選考はある程度スピード感を持って行われるし、くだらない質問(あなたを動物に例えると?とか)はほぼない。

中途しか採らない会社もある。


《やったこと》

活動はハロワが中心。バイトはせず、いつでも行けますいつでも入社できます、ということをアピール。

極貧になったが、これは結果的に良かったと思う。


《スキル》

全くなし。専門資格もなし。英語と算数は出来ない。


このやり方で良かったのかは、よく分かりません。

第二新卒というより、経験者として中途採用を狙う方が確度が高かったことは確かです。

…なんとも参考にならない振り返りですが、こんな駄目駄目なヤツでも再就職できるんだ!という励みにしてもらえたら嬉しいです。