職歴1年、第二新卒女の転職活動記

大卒後、わずか1年で退職。資格なし、英語スキルなし、無謀すぎる転職活動が幕を開ける。

内定、そして

前記事で受けた2社から、内定をいただきました!


転職の世界では、特別なキャリアを積まない限り社格が上の企業には入れない、という風潮があります。


しかし!!!!!


1社はほぼ同等の社格、福利厚生は圧倒的に前職より良いです。設備もよいです。

もう1社は、グループも含めた総社員数では数十倍の規模、福利厚生もそこそこです。


どちらも働く女性に寛容、給与は前職と同等です。

(労働条件が書面通りならば)どちらを選んでも、前職よりは前進していると思います。


私には資格もアピールできるスキルも語学力も何もありません。

顔には自信がなさすぎて、写真恐怖症ですらあります。

人と目を合わせるのも、本当はすごく体力を要します。

そんなダメ人間の私にあったのは、

ただ、運、それだけです。


前職で中途採用の手伝いをしていた時、採用基準なんて適当なんだと知りました。

その時の気分、顔の好み、なんとなく。

新卒の時は、不採用だと自分が価値のない人間のように思われて辛かった。

でも、面接での受け答えなんて、全然関係ない時もある。まして、その人の価値と面接結果は、これっぽっちも関係ない。

ただ、面接官が好みじゃなかっただけなんです。


だから、面接というのはどこでも聞かれる質問(職務経歴、志望動機とか)を考えたら、あとは面接官との相性が合うまで受け続けるものなのかなと思います。

勝手な持論ですけど…笑


不採用が続いても、それは自分が悪いのではなくて、自分に合わない面接官に続けて当たってしまっただけ。


そう思って、落ち込まないでほしいのです。


でかい声でアピールしまくって、言うだけ言って駄目なら、

面接官の好みじゃなかっただけ。

そう思うようにしました。

毎日面接!

ある時から、書類選考の通過率が飛躍的に上がりました。

あと、連絡の遅かった企業から急に面接依頼が来ました。

真っ白だったスケジュール帳が、1週間びっしり埋まりました。

書類の内容は、特に変えていません。

つまり、ただの偶然、運です。


いい歳して号泣して、やさぐれて、開き直って、立ち直ってから風向きが変わりました。


毎日面接に足を運びました。

一週間で5社受けました。

前の面接での恐怖から、会社の前に立つと動悸がしました。

根っからのチキン野郎なのです。

それでも、無理やり自分の経歴に自信を持ちました。


ブラックで長時間労働していた人は、定時で働いてきた人の何倍もの経験をしている筈。

例えそれがたった1年でも、充分に語れるボリュームがある筈。

辛い思いをしてきたということは、普通の人にはない根性がある筈。


1年という経歴を、軽んじられることもありました。

愛想笑いさえされないことも。

軽くあしらわれてあっさり不採用ということも。

それでも、前職でやってきた事とぴったりはまる業務内容の会社が2社ありました。


以前受けたB社で泣いて以来、ある意味完全に開き直ってしまったので、

なりふり構わず猛アピールしまくりました。

1年という時間ではなく、やってきた事の濃さで見て欲しい、と。

正直言って資格もいらない、覚えれば誰でもできる業務です。

ただ、初めて自分の言葉で職務経歴を説明しました。

大変だったこと、頑張ったこと。困ったこと。

面接官から見れば、新卒1年目なんて何をしてたって大したことない経験でしょう。

それでも、新卒の就活時には考えられなかったぐらい、自信満々な言葉と表情で演じきりました。

全く根拠のない、謎のハイテンションな自信(カラ元気)に満ちていました。

もちろん経歴は盛ってませんが、(話が下手なので絶対ボロが出る)おいおいって感じの威勢の良さでした。

まさに劇団ヒキニートです。

宝塚も真っ青。

1人キャッツ。

全てを出し切りました。

大手に行った優秀な学生たちは、きっと、もっと頑張ってアピールしたんだろうなぁ、なんて思いながら、その日はよく眠れました。

いい歳して号泣する

書類を送り続けて、やっと面接にたどり着けた2社。

前職とはやや職種が違いましたが、

面接を受けに行きました。


A社

小さな小さな事務所。

大学のとある学部(どこの大学にもある普通の学部ですよ!)卒ですが、面接官に「しょうもない学部」と言われ。

しょうもない…?

確かに、就職に直ちに結びつく学部でないことは確かです。

就職率から、入ったことを後悔したこともあります。

でも、好きな学問だったし、全力で学んだ時間は決して無駄じゃなかった。

ほんとは、こういう言われ方をすることも、我慢するべきなのだと思います。

でも、ニラは…しょうもないプライドが微妙にあって、、、内定をいただきましたが、お断りしました!


B社

こちらも小さな事務所。

「去年は売り手市場だったよね?募集、どの会社もたくさんあったよね?なのにこんな会社(前職)しか入れなかったんだ?折角大学出て、新卒切符、失敗して無駄にしちゃったね?大手に入れなかったんだ?へぇ〜?何で?ねぇ、何で??」

お、おう…。

しかも、あっさり不採用。

はっきり言って、確かに前職はブラックだし小企業でした。でも、こんな面接をするような人間はいなかった。

一緒に働いた人達は、良い人ばかりだったのです。

右も左も分からず、要領も頭も良くないニラを諦めずに親身に指導してくれました。

ニラの履歴書上の経歴では、こういうことを言われても仕方ない。

そう思いました。

確かに新卒の就活は、結論から言えば失敗でした。

でも。得たものだってありました。


その夜、布団に横になったら。

何だか泣けてきました。

大学に行かせてくれた親に申し訳ないとか

何でもっと頑張れなかったのかとか

専門学校で資格を取るべきだったのかとか


ぐるぐる色々よぎって、泣いて、布団をバンバンして、それでふっきれました。

自分にはこの経歴しかないし、馬鹿にされたって構わないし、自分を気に入ってくれるところを見つけよう

そう思いました。

毎日履歴書を送る

ハロワに行って、1日1応募を目標に履歴書を送り始めました。

ハロワは土日祝休みなので、一ヶ月で22社くらいには送れる計算!

(結局、実際には17社ぐらいでしたが…)


これが、返事が来ないのなんのって!!!!!!


サイレントお祈りもあったし、履歴書をわざわざ1ヶ月後に簡易書留で送ってくれたこともあります。


初期に送った履歴書は結果的にはほぼほぼ通過せず、忘れた頃に送り返されてきました。

もちろん(就活の時にたくさん注文して余っていた)証明写真は剥がして再利用。

エコです。

貧乏の就活

前の会社では疲れ果てすぎてお金を使う機会が無かったので、

貯金額としてはけっこう貯まっていたつもりでした。

でも、ニラは年金や保険の事を考えていなかった。

減免されているとはいえ、固定費が思っていたより嵩んで脂汗をかいてきた。


履歴書用紙・クリアファイル・証明写真・郵送代・プリンターのインク…地味にじわじわボディブローのように金がかかる。


そう、ニラは、気づけば貧乏になっていた!!!!!!!


ご飯は日に1食、実家から送られてくる米をおかゆにして食べていました。

あとは豆腐、ネギ、もやし、キャベツ、きのこのローテーション。

カップラーメン買う余裕もなかった。

食費はひと月に4000円。

お腹が減って眠れない日もありました。


なのに、バイトはしなかったのです。

根がニート思考なのです。

面接が入るかもとか何とか言って。

でもバイトすらしなかったのは、結果的にはよい方向に作用しました。

会社選びで大切なことは

休日は社員でBBQ!!

みんなでお花見!!

充実のレクリエーション!!

保養所利用可でリフレッシュ!!

社会貢献して自己実現!!!


それはそれで、いいかもしれない。

ただ、そんな事よりも


年休が結局何日で

休出があるのか

社内イベントは強制か

お給料とボーナスがどのくらいで

残業がどのくらいあって

そもそも詳しい仕事内容は?

社長の頭が大丈夫か


そういうことが知りたいんじゃ!!!

転職サイトを見てるとつくづくそう思う。

BBQよりも仕事内容をもっと詳しく書いて欲しい。


よくよく見ると、大事なことが書いてないことがおおいのです。


サイトを眺めて、ゴロゴロして、そんな感じで過ぎていく無職な日々に、少しずつ焦りが産まれてきました。

転職サイトとエージェントと私

転職しようと思った時。

まずはグーグルで

第二新卒  求人

と検索をかける。

それで、リクナビとかマイナビとか、そういう転職サイトが出てくる。

一通り見終わって、特定派遣の求人が多いのね、と思う。

itとかcadとか(よく分かっていない)。

プロジェクト先で働くみたいなやつ。

その後。

「フリーターの私が1ヶ月で大手へ内定!」みたいなブログがヒットする。

で、ほうほうと思って読み進めていくと、結局転職サイトかエージェントの広告に行き着く。

なんだよ!!!!!!

結局それかよ!!!!!


それでも確かに、転職しようというのにサイトに登録しないのはマズいのでは…と思い、3社くらいに登録。

ニラ家には貧困ゆえネット環境がない為、スマホでポチポチ。

ポチポチ。

ポチポチ。

めんどい…。

そして、登録した瞬間からやってくるスカウトメールの山。

新卒就活の時も、そういえばメールボックス(当時はガラスマだった)が大変なことになっていたのであった。

嗚呼…。

若干萎えながら、エージェントにも1社登録。

次の日には電話が来て、30分ほどの職務経歴のヒアリングがありました。

ニラ家にはネットの繋がるPCがないため、エージェント経由の求人には応募できなかったけど、

自分のいけそうなレベルの求人を教えてくれるという意味では登録して損はないと思います。

タダだし。

でもなんとなくニラ的には、エージェントを使う人はエグゼクティブな経歴を持つ人っていう固定観念があります。