毎日面接!
ある時から、書類選考の通過率が飛躍的に上がりました。
あと、連絡の遅かった企業から急に面接依頼が来ました。
真っ白だったスケジュール帳が、1週間びっしり埋まりました。
書類の内容は、特に変えていません。
つまり、ただの偶然、運です。
いい歳して号泣して、やさぐれて、開き直って、立ち直ってから風向きが変わりました。
毎日面接に足を運びました。
一週間で5社受けました。
前の面接での恐怖から、会社の前に立つと動悸がしました。
根っからのチキン野郎なのです。
それでも、無理やり自分の経歴に自信を持ちました。
ブラックで長時間労働していた人は、定時で働いてきた人の何倍もの経験をしている筈。
例えそれがたった1年でも、充分に語れるボリュームがある筈。
辛い思いをしてきたということは、普通の人にはない根性がある筈。
1年という経歴を、軽んじられることもありました。
愛想笑いさえされないことも。
軽くあしらわれてあっさり不採用ということも。
それでも、前職でやってきた事とぴったりはまる業務内容の会社が2社ありました。
以前受けたB社で泣いて以来、ある意味完全に開き直ってしまったので、
なりふり構わず猛アピールしまくりました。
1年という時間ではなく、やってきた事の濃さで見て欲しい、と。
正直言って資格もいらない、覚えれば誰でもできる業務です。
ただ、初めて自分の言葉で職務経歴を説明しました。
大変だったこと、頑張ったこと。困ったこと。
面接官から見れば、新卒1年目なんて何をしてたって大したことない経験でしょう。
それでも、新卒の就活時には考えられなかったぐらい、自信満々な言葉と表情で演じきりました。
全く根拠のない、謎のハイテンションな自信(カラ元気)に満ちていました。
もちろん経歴は盛ってませんが、(話が下手なので絶対ボロが出る)おいおいって感じの威勢の良さでした。
まさに劇団ヒキニートです。
宝塚も真っ青。
1人キャッツ。
全てを出し切りました。
大手に行った優秀な学生たちは、きっと、もっと頑張ってアピールしたんだろうなぁ、なんて思いながら、その日はよく眠れました。